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うるう秒 [情報システム]

年末に「うるう秒」が挿入されるようですね(http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080912_4.html

AM8:59:59の後にAM8:59:60を挿入して、1秒補正するとの事です。
現在販売されている電波時計なんかは「うるう秒」にも対応しているはずなので、特別意識する必要はないと思いますが、ちょっとだけ気をつけたいのが、情報システム関係でしょうか。
色々な情報システムは、「時刻同期」という方法でシステム内の時間を同期させています。一般的には「NTPサーバ」というのがいて、コイツが標準時刻に合わせ、システム内のサーバはNTPサーバの時刻に同期するという手法をとります。

で、NTPサーバが標準時刻にどういう風に合わせるかというと、FM電波を用いた方式などがあります。

たぶん最近のNTPサーバ(正確にはサーバ上で稼動しているNTPデーモンと言われるソフトウェア)は、「うるう秒」に対応しているはずなので、特に意識する必要はないと思いますが、システム運用に携わっている人は念のため、自身のシステムが「うるう秒」に対応しているか確認をしておくほうがベストですね。

実は「うるう秒」の挿入は今年が始めてではなく、2005年の年末から年始にかけても挿入されています。

このとき、私はあるシステムの運用責任者だったのですが、事前の調査では「問題ない」との回答を得ていたので、ちょっとどきどきしながらも年末年始を過ごしていました。元旦は何事もなかったので、問題なかったと胸を撫で下ろしたのもつかの間、1月2日に監視コール。NTPサーバの時刻同期がエラーになっているとの連絡を受けました。

そう・・・元旦はコールがかかるほどのエラーは出ていなかったのですが、警告は出ていたそうで2日にエラーを発した・・・という顛末。ベンダーは年末年始体制をしいているので、連絡は着くものの、肝心の部品メーカー等への連絡はつかないため、最終手段として、人力に頼ることに・・・

「人力」、すなわち、電波時計を持ち込んで手動で時刻を合わせるという、かなりローテクな手段しかとり得ませんでした。。。
システム的に時刻の遅れが多少なりとも許容できるシステムであれば、ここまでする必要はないと思いますが、当時担当していたシステムは、シビアなシステムだったので、6時間おきに電波時計を持ち込んで時刻同期させるという事を1/2~1/3の間、実施して、1月4日にようやく本格対応できたという苦い思い出があります。
# 私の年末年始休暇は時刻同期に終ったという悲しい思い出です。。

システム運用に携わっていらっしゃる皆様、念のために1度、大丈夫かどうか確かめておくのが良いと思いますよ。

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コメント 4

こりこ

頭の中に???がいっぱい!(笑)
以前にこんな話題を何かで聞いた気がしましたが、
すっかり忘れていました。(^_^;)

by こりこ (2008-09-17 20:20) 

はじめ

★こりこさん

niceとコメントをありがとうございます(^^)

普通に生活している分には、あまり意識をしなくても問題ないと思いますよー 電波時計で「8:59:60」の表示が見たい!とか「決定的瞬間」?をデジカメに収めるとか、そういうのをしてみたい気もしますが(^^;;

by はじめ (2008-09-18 09:38) 

pastel

うるう年みたいに、何年に一回というような
規則性はないんですね。どうやって
挿入時期って決めてるんでしょう?

by pastel (2008-09-18 17:54) 

はじめ

★pastelさん

niceとコメントをありがとうございます。

うるう秒は、うるう年みたいな周期性はないようです。
確か、原子の半減期か何か(標準時を刻んでいるのが原子時計だったはず)で、誤差修正するんだったと記憶しています。(間違っていたらすいません (^^;)
by はじめ (2008-09-18 19:27) 

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