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最近のエコに思う [ねこ侍の自論]

ここ最近、地球温暖化を食い止めるために環境問題がクローズアップされている。
先に開催された「洞爺湖サミット」でも、中心の話題だ。

地球温暖化により、南極の氷が解けることによって海水面の上昇が発生し、水没する都市も出てくるし、地球全体で気候変動が起きている。温暖化は、人類が発生させている二酸化炭素による温室効果が原因であるが、ここ最近の報道などを見ていると、二酸化炭素排出量の削減に終始している気がしてならない。

しかし、環境問題とは二酸化炭素の排出量削減のみで実現できるのだろうか?

表面的には先進国や新興国の二酸化炭素の排出量を削減することで、温暖化のスピードを緩めることは可能だとは思う。このような意識を各国が持つことは重要であると言う点は認めよう。
ただ、長期的に見た場合にはどうだろうか? 仮に二酸化炭素の削減が各国で推進されたとしても、人間が生活している以上、削減できる量はいずれ頭打ちになるだろう。
二酸化炭素排出量の削減に加え、緑地を増やすことも必要ではないだろうか?

途上国では、未だに森林を開拓し畑などにすることは行われているし、木材の輸出のための伐採も行われている現実があると思う。地球上の緑地面積は今も減少し続けているのではないだろうか?

未来へと繋げていくためには、緑地面積を増やすという活動も必要ではないだろうか? 最近の報道を見る限りでは、どうも緑地化に対する問題提起はなされていないように思われる。

緑地開発は、長い年月を必要とする。環境問題がクローズアップされている今だからこそ、緑地開発という視点でも議論を深めていって欲しいと思う。

閑話休題。

IT産業における地球温暖化対策として、最近良く耳にするキーワードが「グリーンIT」です。要は情報システムが使用する電力消費量を減らす事で、間接的に二酸化炭素排出量の削減に貢献するということだと理解をしている。

情報システムの電力消費量を減らすためには、直接的にはサーバ単体の消費電力を低く抑えることだと思う。さらにサーバ台数を減らすための技術として、仮想化技術があると理解している。

しかし、響きの良い言葉に惑わされて?安易に仮想化技術を導入することは、個人的には二の足を踏む感じである。
というのは、仮想化によって1つのサーバへ機能集約を図った場合、そのサーバの可用性はシングルで動かしている時よりも高くする必要がある。そのサーバがダウンすることでストップするサービスが増えるからである。
可用性を向上させるためには、それなりの構成を考える必要があります。考えた構成がもともとの仮想化しない場合に比べて消費電力が大きくなってしまうのであれば、それは本末転倒である(そのような事は発生しえないのかもしれない)。

以上、私が考えた上記の点だけでも不足しているのではないだろうか?

結局は、人間の社会活動において、エコな社会生活を送ることが必須になってくると私は思う。大量消費の時代はこれを期に止め、モノを大切にすること、そのためには、例えば家電が壊れた際に、修理するより買ったほうが安いなどというふざけた構造は見直すべき(傘1本にしたってそうである。壊れたので100円で傘を買うようでは、エコだなんだと言う資格があるだろうか?)だし、さまざまな社会活動で見直すべき点がもっとあるように思う。

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コメント 1

mizuki

>例えば家電が壊れた際に、修理するより買ったほうが安いなどというふざけた構造は見直すべき

そのとおりですね。「純粋な善意」によるエコは美しいことですが、もうそれだけに期待していることはできません。
好むと好まざるとに関わらず、現代社会は経済原則で動いています。美しくはないかも知れないけれど、「エコしなきゃ損する」「エコすれば儲かる」ようにしなくちゃいけません。

そのためには公共政策しかありません。政治が動かなくてはいけないのです。

ドイツでは自然エネルギー(太陽光・風力など)によって発電された電力を、電力会社が高値(もちろん火力発電の場合の原価よりずっと高い価格)で買い取ること義務付けています。そのかわり自然エネルギー電力買取にかかるエクストラコストを電力料金に100%、いや103%くらい転嫁することを認めています。そうすると電力会社としても自然エネルギー電力を買えば買うほど儲かるわけで、当然推進するようになります。

これを電力需要家の立場で見ると、割高な自然エネルギーのコストが転嫁されるわけですから、普通に電力を使っているだけでは電力料金の負担は増えます。しかし自然エネルギー発電装置(たとえば個人住宅に太陽光発電パネル)を設置すれば、電力会社からの高価な電力を使う割合は減り、余剰発電分は電力会社が必ず高値で購入してくれます。「高値」というのがどれほどのものかが問題ですが、個人住宅のソーラーパネルの場合、3年ほどで設置費用が回収できるほどだそうです。そうなると4年目以降はソーラー非設置家庭に比較して、得する一方です。こうなれば、みんなこぞってソーラーを設置します。

日本もこれくらいの政策を実行しなくてはいけませんね。
高コストの自然エネルギーを積極的に使うことで、マクロに見たときの電力料金負担は確実に増えますが、それは社会が担うべきコストとして事業所も個人も受け入れるべきでしょう。日本経団連とか猛反対しそうですけどね。。。
by mizuki (2008-07-25 19:58) 

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